ドット絵は一般的な画像拡大で補間が働くと、ピクセルの境界がぼやけます。AllEditでは画像補間を無効にし、2・3・4・6・8・10・12・16倍の整数倍率で各ドットを同じ色の四角として拡大します。実際の保存サイズを確認し、用途に合うPNG・WebP・JPGで書き出せます。
インストール不要。ブラウザですぐに画像を処理できます。
ドット絵を普通に拡大するとぼやける理由
写真向けの一般的なリサイズでは、元のピクセル間へ中間色を作って境界を滑らかにする補間処理が使われます。写真では自然に見えますが、1ピクセル単位の輪郭と限られた色で描かれたドット絵では、意図していない色が加わり、境界がにじんで見えます。
ドット絵をくっきり拡大するには、中間色を作らず、元の1ピクセルを同じ色の正方形へ置き換える方法が向いています。2倍なら元の1ピクセルが2×2、4倍なら4×4の同色ピクセルになり、元の形を保ったまま表示サイズだけを大きくできます。
この方法は元のピクセルをそのまま大きくするため、新しい細部や自然な輪郭を生成しません。写真、低解像度の文字、ぼやけた画像を鮮明にしたい場合には向いていません。
整数倍率で拡大するメリット
整数倍率では、すべての元ピクセルが同じ幅と高さのブロックへ変わります。ピクセル列の間隔が不均一にならず、斜め線や1ピクセル幅の輪郭も規則的に拡大できます。ゲーム素材、スプライト、アイコン、レトロ風イラストの確認や共有に便利です。
AllEditで選べる倍率は2・3・4・6・8・10・12・16倍です。最終的に必要な幅と高さから倍率を選びます。たとえば32×32pxの画像は4倍で128×128px、8倍で256×256px、16倍で512×512pxになります。
| 元画像 | 4倍 | 8倍 | 16倍 |
|---|---|---|---|
| 16×16px | 64×64px | 128×128px | 256×256px |
| 32×32px | 128×128px | 256×256px | 512×512px |
| 64×64px | 256×256px | 512×512px | 1024×1024px |
| 128×64px | 512×256px | 1024×512px | 2048×1024px |
AllEditでドット絵を拡大する手順
- 01ドット絵を1枚追加する
PNG・WebP・JPG形式の画像をドロップするか、ファイル選択から読み込みます。元画像の幅と高さを確認します。
- 02拡大倍率を選ぶ
2・3・4・6・8・10・12・16倍から選びます。各ボタンとプレビュー下に実際の保存サイズが表示されます。
- 03ピクセルの形を確認する
必要に応じてピクセルグリッドを表示し、輪郭、色、ドットの並びを確認します。グリッドは保存画像には入りません。
- 04保存形式を設定する
基本はPNGを選びます。WebP・JPGでは保存画質を設定し、JPGでは透明部分に使う背景色も決めます。
- 05拡大画像を保存する
出力サイズの警告が出ていないことを確認し、拡大した画像を端末へ保存します。
用途から最適な拡大倍率を選ぶ
倍率は「大きいほど綺麗」になる設定ではありません。どの倍率でも元の情報量は同じで、違うのは1ドットを表示する大きさです。掲載場所で必要なピクセル数以上になる、最も小さい整数倍率を選ぶと、ファイル容量と扱いやすさのバランスを取りやすくなります。
CSSやゲームエンジン側でさらに拡大・縮小すると、その表示処理で補間がかかる場合があります。可能なら使用先の最終サイズと同じ画像を保存し、表示側でも画像の滑らかさを無効にできるか確認してください。
- ✓SNSやチャットで見やすくする:4~8倍から試す
- ✓小さなゲーム素材を資料に載せる:必要な印刷・画面サイズから逆算する
- ✓ピクセル単位で確認する:グリッド表示を使う
- ✓用途が決まっていない:大きすぎる倍率を避け、元画像も保管する
ピクセルグリッドは確認用に使う
「ピクセルグリッドを表示」を有効にすると、拡大プレビューに元のピクセル境界を示す線が表示されます。1ドット単位の形、色の置き間違い、輪郭の段差を確認したいときに便利です。
グリッドはプレビュー専用で、保存画像には入りません。プレビュー上で1ピクセルが小さすぎる場合は線が表示されないことがありますが、保存処理では補間を無効にした拡大が行われます。
大きすぎる出力サイズに注意する
倍率を上げると、幅と高さだけでなく総ピクセル数が倍率の2乗で増えます。4倍ならピクセル数は16倍、8倍なら64倍、16倍なら256倍です。大きな元画像へ高倍率を選ぶと、保存処理に必要なメモリとファイル容量が急増します。
AllEditでは、出力の幅または高さが16,384pxを超える場合、または総ピクセル数が64,000,000を超える場合は保存できません。「出力サイズが大きすぎます」と表示されたら倍率を下げてください。端末の性能によっては上限内でも処理に時間がかかるため、ドット絵の必要な範囲だけを先に切り抜く方法も有効です。
| 倍率 | 幅・高さ | 総ピクセル数 |
|---|---|---|
| 2倍 | それぞれ2倍 | 4倍 |
| 4倍 | それぞれ4倍 | 16倍 |
| 8倍 | それぞれ8倍 | 64倍 |
| 16倍 | それぞれ16倍 | 256倍 |
上限ぎりぎりの画像は、保存前のキャンバス作成時に多くのメモリを使います。処理が重い場合は倍率を下げ、他の重いタブを閉じてから再試行してください。
ドット絵に合う保存形式を選ぶ
ドットの色と輪郭を優先する場合はPNGがおすすめです。WebPとJPGでは60~100%の保存画質を選べますが、低い画質ではブロックの境界に元画像にはない色やノイズが出ることがあります。保存後の画像を等倍表示して確認してください。
透明背景を維持する場合はPNGまたはWebPを選びます。JPGには透明を保存できないため、ツールで選んだ背景色が透明部分へ入ります。ゲーム素材として使う場合は、利用する環境が対応する形式も確認してください。
| 形式 | 向いている用途 | 透明背景 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| PNG | ドット絵、ゲーム素材、アイコン | 対応 | 可逆保存で輪郭と色を保ちやすく、基本の選択肢 |
| WebP | Web掲載、容量を抑えたい共有画像 | 対応 | 画質を下げるとドット境界に変化が出る場合がある |
| JPG | 透明部分が不要な閲覧用画像 | 非対応 | 圧縮ノイズが出やすく、透明部分には指定した背景色が入る |
FreeとProの利用枚数
ドット絵拡大は1枚ずつ処理します。Freeの利用上限はAllEdit全ツール合計で1日3枚、Proは1日の処理枚数が無制限です。このツールはリサイズや他の画像ツールと異なり、Free・Proともプランによる1280×720/3840×2160の出力制限は適用されません。
ただし、プランに関係なく幅・高さ16,384px、総ピクセル数64,000,000というツールの安全上限があります。Proはこの技術上限を超えて保存できるという意味ではありません。
| 項目 | Free | AllEdit Pro |
|---|---|---|
| 1日の処理枚数 | AllEdit全ツール合計3枚 | 無制限 |
| 一度に処理できる画像 | 1枚 | 1枚 |
| プランによる出力サイズ制限 | なし | なし |
| 2~16倍の整数倍率 | 利用可能 | 利用可能 |
| PNG・WebP・JPG保存 | 利用可能 | 利用可能 |
保存前のチェックリスト
- ✓元画像が写真ではなく、ドット単位で描かれた画像である
- ✓必要な最終サイズに合う整数倍率を選んだ
- ✓実際の保存サイズが利用先の上限を超えていない
- ✓輪郭と色に意図しないにじみがない
- ✓透明背景が必要ならPNGまたはWebPを選んだ
- ✓JPGの場合は透明部分の背景色を確認した
- ✓保存後の画像を等倍で開いて確認した
- ✓小さな元画像も別に保管している
よくある質問
なぜドット絵を拡大してもぼやけないのですか?
画像補間を無効にし、元の1ピクセルを同じ色の正方形として整数倍に広げるためです。中間色を作らないので、ピクセルの輪郭と並びを保てます。
選べる拡大倍率はいくつですか?
2・3・4・6・8・10・12・16倍の8種類です。実際の保存幅と高さが画面に表示されるため、利用先に合う倍率を選んでください。
写真も綺麗に拡大できますか?
このツールはドット絵向けです。写真の細部を生成したり、ぼやけを修復したりする機能ではなく、写真では角ばった見た目になります。写真には通常のリサイズや画質補正を利用してください。
ピクセルグリッドも保存されますか?
いいえ。グリッドはプレビューで1ドットごとの境界を確認するための表示で、保存画像には入りません。
画像はサーバーへアップロードされますか?
画像の読み込み、拡大プレビュー、保存用画像の生成はブラウザ内で行われ、選択した画像自体はAllEditのサーバーへアップロードされません。
この記事の内容を、AllEditで実際に試してみましょう。